あらゆる産業において様々な用途で使用されているワイヤーロープ。自動車やバイクでは、アクセル、クラッチ、フロントブレーキなどの重要な部分に使用されています。安全に乗り続けるためにも、ワイヤーの劣化は注意しなければいけません。
自動車保有期間の長期化による部品不足
自動車やバイクの保有期間は長期化傾向にありますが、国内の自動車やバイクメーカーの市場は低層しています。そのため保有台数の増加が見込みにくい状況から、補修部品市場の縮小が懸念されています。
補修部品は自動車やバイクを維持するためには必要不可欠ですが、製造が終了した車やバイクは年数が経過するごとに部品を手に入れることが難しくなります。
純正部品が廃番となり入手不可能になってしまうことで、部品不足から修理を行えないケースが発生し、大事に管理して長い期間乗っていた自動車やバイクからの買い換えを余儀なくされている現状があります。
オクノグローバルテックでは、生産が終了してしまい手に入らないワイヤーの復刻をしています。新品同様品をお探しの方は、是非ご相談下さい。
ワイヤーロープ点検時の注意点
点検は、使用前に行う日常点検と定期点検が義務づけられています。摩耗の程度、断線の有無、腐食の程度、油の塗布状態、形くずれ、ロープ末端加工部分の腐食や断線の有無などをしっかりチェックしてください。そして損傷や劣化を発見した場合は、早めに新しいものと取替えましょう。取替え時期が少しでも遅れると事故発生の危険が高くなるので、適切な点検を行って記録をとる事方がより良いでしょう。また、素線に損傷を与えるような取り扱いをしない事です。細い素線を撚り合わせてできているワイヤーロープは、誤った扱い方をすると摩耗やつぶれが生じて全体の強度を下げてしまいます。また、腐食を起こさせない事も重要です。特に、内部腐食を起こすと素線が脆くなり使用できなくなるので、こまめに油を塗布する必要があります。
また長年使用しているとワイヤーに塗布しているグリスが固着したり、アウター内部が腐食してくることでワイヤーが動かなくなることもあります。
腐食防止としてロープの表面に新しい油を十分塗布し、こまめにワイヤーを動かせてあげることもポイントです。
オクノグローバルテックでは、建築資材や工業製品として使用するワイヤーから自動車や自転車、バイクに使用するワイヤーまで幅広く取り扱っております。お客様の発注に合わせて、端末加工やオーダーメイドワイヤーの製作も行っていますので、既製品では欲しいワイヤーが見つけられない場合はぜひご相談ください。
ワイヤー以外にも、特殊なチューブ成形やディッピング加工といった加工にも対応しております。